こんにちは、りょーすけ(@tonbonline)です。
予備校バイトや、1日50円企画(上の画像)をつうじて、100人以上の高校生と会ってきたこと、そして、ぼく自身の東大受験の経験をふまえて、考えていることがあります
受験は、日本に残されたたった一つの平等なのかもしれない、ということです
順番に書いていきます。
※大学受験の一般入試の話
大学受験では顔もコミュ力も関係ない
日本の大学入試、それも一般の筆記試験にかぎっていえば、ここまで平等なものはないだろうな、というのが正直な感想です。
顔がかっこ悪くても、人と話すのが苦手でも、過去に犯罪を犯していても、筆記試験にパスすれば入れてしまうのが大学です。
ジャニーズやAKBになろうとして、みんなが平等に入れるわけではありません。ましてや一般の方が、Hey!Say!JUMPの有岡大貴くんやAKBこじはるに勝とうとしても、そこには、(残念ながら)遺伝子レベルでの話が関わってきます。これはもうしょうがない。
一方、大学受験であれば、運動神経が悪かろうが高校が無名だろうが、試験一発ですべてが決まります。
そんなの点数主義だ!アメリカのように課外活動を考慮してないじゃないかバーカバーカバーカ!勉強ができても使い物にならねえ輩がいるだろ!いきがってんじゃねえ、○ね!
と言われちゃそれまでですが、逆に、先天的なものを無視して戦える受験にこそ、公平性が保証されているのではないでしょうか
受験は暗記だから、才能はいらない
いろいろな見方・とらえ方があるかとおもいますが、今の大学受験って暗記ゲームだとぼくはおもうんです
どういうことか?
たとえば英語について、英単語(と文法)をきちっと覚えていれば、低い点数を取ることはまずありえません。何人もの高校生を直接みてきた分、これについては自信をもっていえます。
英単語帳と文法書を片手に、てきとうな入試問題をといてみてください。満点とはいかずとも、時間をかけさえすれば、それなりに良い点数がとれるはずです。本番で高得点をとりたければ、それらをすべて暗記してしまえばいい。
※リスニングについては、日々の反復作業です。むこうの赤ちゃんが聴けるようになるのですから、毎日きけば数ヶ月後にはできるようになっています(センター試験の1ヶ月前で25/50点だった顔)
このように、受験は暗記だから特別な才能なんていらないよと書くと、
誰でも東大にいけるわけじゃねえだろ○ね!てめえが東大いったからって調子のんなバーカバーカバーカ!オタンコナス!
とおもわれるかもしれませんが、じつのところ、最高学府(これ誤用なんですけど)といわれる東大でさえ、インターネットの普及によって入試が攻略されつつあるのは事実です。キーボードをたたけば、あらゆる東大合格者の体験記がでてきます。彼らがどのような時系列で勉強をしていたのか、使っていた参考書はなんだったのか、本番でどのような点数配分をとれば合格できるか・・・。
大事なのは根拠のない自信
高校生のうちに、1教科あたりにつかう参考書の数は10冊もいかないでしょう。
このような、範囲がきわめてせまい受験の中で勉強ができることと、いわゆる頭の良し悪しは、おもっているほど関係ありません。正の相関ぐらいはありそうなイメージですが、勉強のレベルは点数で表せるのに対して、地頭は数値化できないのです。
誤解をおそれずにいえば、勉強ができないことからといって地頭がわるい、逆に、地頭がわるいから勉強ができないとすること自体が、そもそもナンセンスです
一方で、どうみたって、(失礼を承知でいいますが)中堅の大学にも入ることができなさそうな人たちがいらっしゃることも事実です。彼らが全員、しっかり努力したからといって上位の大学に入ることができるかと言われれば、うーんと唸ってしまいます。
ただし、これは才能とか堅苦しいことではなく、自分が勉強に向いているとおもっているかいないか、すなわち、勉強への自信なのではないでしょうか。
いつのまにか自分の中で壁をつくり、才能がない私は・地頭がわるいぼくはどうせできないんだと、最初からあきらめてしまう。
やりはじめる段階での自信なんて、根拠がなくていいんです。
やりたいことが見つからない高校生
すいません、じつはこれが本題です。なげえな
高校にいると、周りからよってたかって将来について考えろって言われるはずです
将来やりたいことを明確にして、それを叶えられるような大学を目指しなさいって。
こんなとき、多くの高校生は悩むはずです。やりたいことが見つからない、と。
でも、現実的に、やりたいことが18歳までにみつかる人の方がめずらしいんです
この前お会いしたポーカー世界チャンピオンの木原直哉さんにいたっては、ポーカーをはじめられたのは26歳のときでした。
ぼく自信、今もまだ漠然としています。小学生のころ、絶対プロサッカー選手になると決めていましたが、それも遠い過去のことです。
やりたいことがみつからず、将来のことが全く見えない高校生にこそ、ぼくは勉強をおすすめしておきます
暗記だけで突破できて塾に入らずとも情報があふれていて、顔セレもコミュ力も要求されない受験は、日本に残されためちゃくちゃ平等な制度だから、将来の目標とか夢がない高校生はとりあえず勉強しとくといいとおもいまする眠い
— りょーすけ@東大生ブロガー (@tonbonline) 2016年4月20日
※厳密には、やりたいことは誰でも見つけられるというのがぼくの考えです。
やりたいことが見つからないのではなくて、やる前から自分にはできないとおもっているから、(勝手に)やることの選択肢を極端に減らしているのかも。
ビバ大学入試!というわけではない
長々と書いしまったため、非常に本意が伝わりづらいかとおもいます。
受験は暗記だけでそれなりにいける平等な制度だから、特にいまは面白いことがみつかってない人はやっておくと少しはお得だよ、それぐらいの気持ちです。
受験に地頭や才能は関係ないと書いてきましたが、じっさいのところ、それらを数字として示せない以上、根拠は薄いのかもしれません。いまの大学入試制度をただただ賛美しているように思われるかもしれません。
ですが、たくさんの高校生と接してきた中で感じたのは、みんな自分の可能性を殺しすぎだよ、ということです
大学受験はほとんどの人にとって人生最初の大きな壁かとおもいますが、たがが暗記ゲームです。勉強ができるから頭がいいとか、そんなことは一切ありません。
ねがわくは、少しでもこのことが高校生に役立ちますように。
めっちゃ真面目な記事だな