岡山県の発達障がいのお子さんと数学の話

1日50円

 

現在、「東大生の1日を50円で買ってくれませんか?」という企画をしています。

 

ryosuke-takano.net

 

50円をはらっていただければ、東大生のぼくが全国どこでもうかがって、なんでもさせていただいています。

 

先日、岡山県在住の方から、「息子に数学を教えてほしい」とのご依頼をいただきました。

詳しくは、依頼主のなないおさんの記事にも書かれています↓

nanaio.hatenablog.com

 

なないおさんには2人のお子さんがいらっしゃって、上の記事から引用すると

 

息子は自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)です。受動型と言われるとても大人しく、周りに迷惑をかけることはなくても一人で困っているタイプです。家ではよくおしゃべりをするのですが、学校で自分から誰かに話しかけることはほとんどありません。

情緒の特別支援学級に通っている小学2年生です。

なにかと困っていること、できないこともありますが、息子にはひとつ得意なことがあります。それが数学です。

3歳で四則演算、4歳で素因数分解や平方根を理解し幼稚園で小学校の算数は終わりました。昨年は数学検定3級(中学3年程度)を取得し今は高校数学をやっています。算数オリンピックにも挑戦しており昨年はキッズBEE部門で金賞と最優秀賞の長尾賞をいただきました。

 

今までは、私が家庭でわからない問題を教えたり一緒に考えたりしてきたのですが、こだわりの強い性質なので彼は一日中数学のことを考えています。そろそろ私では息子がなにを言っているのかさっぱりわからないレベルになってきました。

 

 

実際にお話をしたときにわかったのですが、保護者のなないおさん自身は、文系で、大学にも入学はしなかったそうです。

それでも、毎日息子さんの話についていくために数学や物理のことをかなり勉強なさっているようで、物体投射が二次関数になる理由もうっすらわかってらっしゃるっぽいんですよね・・・

すご・・・

 

で、肝心の小2のお子さんですが・・・。

 最初はうまく信じられませんでした

「1/81は?」と聞いて、

3秒後に「0.012345679…で循環」と返してくる小学2年生・・・

 

冷や汗でました・・・

ふだん街でみかけるような小さなお子さんが高校数学レベルの話に難なくついてくるなんて、頭ではわかっているはずなのに、「いま何が起きてるんだこれ」ってなるんですね

 

その後も、なんで平方根という概念を定義するのか~の話をしたり。

当時の数学者を騒がせたモンティ・ホール問題も、しばらく考えたのちに、ピタリと正解してました。

 

内情はわからないですが、東大の推薦入試も、こういう子を入らせてあげてほしいなと感じます

 

1日50円のこれからのこと

予想以上に多くの方からご依頼がきておりまして、このままだとすべてに対応させていただけないかもしれません・・・

 

(追記)

2016年4月以降、交通費の負担はご依頼者さんにご負担していただくことになりました。都内であれば、ぼく自身がお支払いいたします・・・

 

 

 

発達障がい・・・

20年間生きていて、あまり考えたことのなかった問題です

発達障がいのお子さんと接するのは初めてではないのですが、あらためて話してみると、本当に子どもで、ピザ好きで、デザートも大好きで・・・

 

この前、依頼主のななおいさんが興味深いツイートをなさっていて。

 

 

 

発達障がいを持っている子でも普通の子と同じなんだ

区別反対だ

と叫ぶことは、もちろんしません

 

ですが、子どもとしての核?というか、そこはやっぱりみんなかわいいんだな、とおもうのです(なに言ってんだこいつ)

 

 

50円企画へのご依頼、おまちしております

では 。。

 

追記

小説投稿サイト「カクヨム」にて、いっしょに語った数学の内容をくわしくまとめています。よろしければご覧ください・・・!

 

kakuyomu.jp