なんてこった
1日目の記事はこちら:
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前回のあらすじ
ノリでスタートした大学生のヒッチハイク。
道行く人の優しさにふれながら、ぼくとO西君は東京から静岡までくることができた
大阪で美味しいものを食べたあと、無事に31日までに東京へ戻ることができるのか・・・?
今日は名古屋まで行こうと意気込みつつ、静岡駅のラブホテルから2日目がはじまった。
浜名湖SAへ
ぼくたちがまず狙いを定めたのは、浜名湖SA(サービスエリア)
静岡料金所の手前でヒッチハイクをして、大規模のSAであるこの場所まで連れていってもらう。サービスエリアに入ってしまえば、" 当たる " 確率はぐっと高まるからだ
ラブホテルを、ぼくたちはあとにした
某牛丼チェーン店で朝食をたべたあと、静岡料金所までの3kmの道のりを歩く
11時に料金所に到着。
いよいよ2日目のヒッチハイクがスタートだ
ボードを掲げてから1時間が経過したころか、イケメンのお兄さんが捕まえてくれた
「牧之原SAまでなら!」
この頃からいやな予感がしていたのかもしれない
いままで30分ねばってひろってもらえなかったことはなかった。
今日は昨日と違うかもしれない、そんな気がしていた
浜名湖の手間の牧之原SAで到着したあと、ぼくたちに昼食をご馳走してくれたイケメンお兄さん。バリバリお仕事をされている方で、業界の詳しいお話とかを聞くことができました!
ごちそうさまでしたっ!
順調な出だしに気を良くしたぼくたちのもとに、さらなる幸運が舞い降りる
今日中に名古屋まで行くには〜と休憩スペースで話していると
「ヒッチハイク?乗せてってあげようか?」
うおおおおおおおおおおおおおおおおお
あろうことか、テーブルに立てかけたままにしてたボードを見て、旅行中のご夫婦が声をかけてくれました
高速道路でいろいろなところをまわっていらっしゃる伊藤さんご夫婦。
奥様はぼくたちと同じくらいのときに、青年18きっぷで日本全国を旅していたそうです
めっちゃ素敵やん
あっという間に目標としていた浜名湖SAに到着ぅ!
ご夫婦とぱしゃりっ(撮影:奥様)
お礼を言ったあと、ぼくとO西君はこのSAを探検してみることにした
んなあああああああああああああ
なんじゃこりゃああああああああああああ
すごいという形容詞以外みつからない。
美しい。
調子にのって遊びまくり始めるぼくたち
カップルの聖地の恋人岬で鐘を一人で鳴らすぼくとO西君w
ラブホテル泊まって恋人岬くるってもうそれはカップルだとおもうんだ
運命の名古屋入り
これまでの経験があるからか、恥ずかしいという感情は消え去っていた
一人はボードを、一人は手を振りながら、通りすぎていく車にひたすらアピールしていく。
周囲からの好奇の眼差しは、もはやご馳走と化していた
一度、岐阜方面に行かれる方にとまっていただいたが、名古屋にはよらないということで断念。
だけれど、ちゃんととまってくれるという経験が自信を生み出した
ほとんどが名古屋ナンバーの車がであることも。
・・・・。
キキーッ。
「乗ってく?」
おっしゃあああああああああああ!!!
乗せていただいのは平井さん。精密機器の設計から販売までを手がけるトップ企業の支店長さんだ
とても気さくな方で、名古屋まで直接連れて行ってもらうことに!
車中では、ご自身の大学生のときの話をしていただきました
卒業旅行にお一人でヨーロッパを一周したとのこと!
いろんなところに行ってみた感想として、やっぱり日本が一番だとなったらしい
たしかに、トイレの清潔さとかは比べ物にならないですよね・・・
1時間半ぐらいだろうか、しゃべくり倒して名古屋のビル群が見え始めた時、平井さんがポツリといった
「にしても名古屋市民は、名古屋から出たがらないからねえ」
これが重大な伏線となるとは知りもしなかった
高速を降り、名古屋駅近くの一般道でお別れに。
平井さん、本当にありがとうごさいました!
ミッション:インポッシブル 名古屋から脱出せよ
目標の名古屋までは来ることができた
時刻は夜7時。
ここで休憩するという考えはさらさらない。今日中に少しでも西へ行こう
某かつ丼チェーン店で夜ご飯を食べたあと、車をひろう場所の策定に取り掛かった。
条件はふたつ
一つ目。料金所の近くであること
二つ目。車を停めるスペースがあること
最初に狙いを定めたのは白川料金所だったが、ここでぼくとO西君は大失敗をしてしまった
この料金所、入り口が狭い上に車が猛スピードで突っ込んでくる
止められる気配がまったくなかったのだ
「ここは無理だ」
そう考えたぼくたちは、別の料金所で待ち伏せをすることにした
ボードを掲げてから、1時間近くは過ぎただろうか
(おかしい、昨日と何かが違う・・・)
料金所に多くの車は入っていくのに、全く捕まえられそうにない
時間だけがどんどんと過ぎていき、名古屋駅で直接声をかけていこうかと考えたときだった
ほろ酔いのおっちゃん「ここそっち方面いかねえよ。白川いきな」
なんと、ぼくらが待機していたのは関東行きの料金所だった
止まってもらえずに絶望しかけていたぼくたちだったが、原因がわかったことでハイテンションに。
「3時までやってダメだったら、ラブホテル行こうぜ」
そんな契りを夜の10時にかわす大学生の男二人組は、日本中探したってぼくたちだけだろう
再び、到着。
運命の決戦だ
ぼくとO西君の黄金フォーメンション、一人がボードを掲げて一人が前の方で手をブンブン。
ここで失敗すれば、ぼくはO西と夜の契りを交えることになる
なんとしてもそれだけは絶対に避けなければ。
30分後。
今日というこの日を(一生)忘れないことになるお兄さんが車を止めてくれた
兄さん
これまた気さくな、三重弁の物腰やわらかいお兄さんだった
綺麗に整理された車からも、日々のきちょう面なところがうかがえる
それもそのはず(?)、車の整備をされているエンジニアの方だった
予想よりかなり早く乗せていただいたことに安心したからか、今までの疲れがドッと押し寄せてくる
ふと、O西君とぼくの間に、一つの疑問が浮き上がってきた
なぜ、この方は夜の10時に停留所へ入るところだったのか
営業帰りでも、このぐらいの時間になるのだろうか
「この時間までなにされてたんですか?」
「ああ。ヘルス行っとった」
ヘルス兄さん
当然のことながらぼくはそういったお店の経験がないし、そういったお店帰りの人に出くわしたこともない
もちろん、そういった方をヒッチハイクで捕まえた人もごく少数だろう
目の前に鎮座しているのは、ヘルス兄さんなのだ
質問してみた
教えて!ヘルス兄さん!
好きな女性のタイプは?
うーん、べっぴんやなあ
剛力彩芽?
ないなあ。
女性をどうやって口説きますか?
押して押して押しまくるんや。自分から好きってことをどんどんアピールしてかなあかんで
2日目のまとめっ!
ヘルス兄さんに御在所SAで降ろしてもらったぼくたちは、お店の中で一夜をすごすことにした
ありがとう、ヘルス兄さん。ありがとう。
思えば数奇なヒッチハイクだ。
水商売を否定される方はいらっしゃるが、ヘルスという職業がなければ、ぼくたちとヘルス兄さんは出会うことがなかったんだ。もしかしたらあのまま、O西君とラブホテルで契る展開になっていたかもしれない。
ああ、SA寒い。
移動距離: 200km
費用 : 1450円(朝食・夕食代)
3日目こそは大阪へ!
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